汗のにおいを気にしたことはありますか?
自分の脇汗の臭いが気になる人は少なくありません。
いわゆる「ワキガ」と呼ばれる状態になる人は、日本人の場合は10〜20人に1人といわれているほどです。
ワキガとは?
ワキガとは、脇の臭いが強い症状がみられる状態を意味します。
ワキガの正式な呼び方は「腋臭症(えきしゅうしょう)」であり、医療機関で治療が行われることもあります。
ワキガの場合、自分では気がつかないケースもあれば、自分も周囲も臭いが気になっているケースもあります。
あるいは自分ではワキガだと思っていても、実際には思い込みだったという場合もあります。
ワキガにも程度があり、軽度であれば脇に鼻を近づけて臭いを嗅いだときに臭う程度です。
中度になると、脇と鼻を近づけない状態でも、薄らと臭いを感じます。
そして、重度のワキガでは、その人が部屋に入ってくると気がつくほどの臭いになります。
ワキガと多汗症の違い
ワキガと多汗症は、いずれも汗に関する症状であり、混同されてしまいがちです。しかし、両者はまったく異なるもので原因や症状にも違いがあります。
ワキガの特徴
ワキガとは、脇の臭いが強い症状のことであり、独特な臭いを放ちます。
汗を分泌する汗腺には、「アポクリン汗腺」と「エクリン汗腺」の2種類があります。
わきがの原因となるのは主にアポクリン汗腺です。
アポクリン汗腺は主に体のワキの下・陰部・耳の中・乳輪に多く分布していて、汗がベタつくのが特徴です。
この汗が蒸発し、空気と雑菌が原因で臭いが強く発生します。
疲労物質や老廃物がまざった汗などがワキガの原因となるため、人によって臭いも異なりますが、独特な臭いを放つという点では共通しています。
治療としては、原因であるアポクリン汗腺を取り除く事が適応です。
方法としては、吸引シェービング法と剪除法があり診察により適応を判断いたします。
多汗症の特徴
体温を調節するために汗が出るのは自然なことですが、その範囲を超えて汗が異常に出る状態となります。
多汗症の原因となるのはエクリン汗腺です。
エクリン汗腺から出るのは、主に体温調節や緊張性の汗です。
ほぼ無色無臭ですが、ストレスや疲労がたまると汗に疲労物質や老廃物がまざり、ニオイの原因となることもあります。
治療法としてはボトックス注射がおすすめです。
ボトックス注射は、あくまで一時的に汗を抑えるプチ治療です。
しかし治療方法はとても簡単で、ワキに注射を打つだけでエクリン汗腺を麻痺させ、汗を抑えることができます。
まとめ
同じ汗の治療でも、原因により治療法が異なります。
適応に関しましては、医師の診察で拝見させていただきます。
カウンセリングは無料ですので、是非一度ご来院いただければと思います。