皆様、「忘れ鼻」という言葉、聞いたことありますでしょうか。
カウンセリングで良く忘れ鼻にしたいとのご相談を多くいただくのですが
具体的に忘れ鼻とはどうゆうお鼻を指すのかご存知ない方も多いのです。
ただ全体的にキュッとなれば忘れ鼻？
そうではないのです。
忘れ鼻というのは、鼻が小さく印象に残らずどんな鼻だったか忘れてしまうほど
存在感の薄い鼻のことを言います。
芸能人やモデルさんを思い浮かべていただいても顔はぱっと思い浮かぶけど
〇〇さんの鼻はどんな感じかすぐに出てこないなんてことも良くあります。
それが忘れ鼻なのです。
逆にその方を思い浮かべた時に目やその他のパーツよりも先に鼻が思い浮かんでいるので
あれば鼻の存在感が大きく目立ってしまっているということになります。
※鼻の存在感があるからダメということではなく、ここでは忘れ鼻の対比としてお話をさ
せていただいております。
忘れ鼻の特徴として
①鼻が高い
②鼻柱が小鼻よりも下がっている
③小鼻の大きさ
この3つが挙げられます。
どこかだけ小さくしても忘れ鼻ではなく、
それぞれのパーツの特徴を近づけていく必要があるのです。
まず1つ目の鼻が高いというのは、鼻筋がしっかりと通っていることを指します。
横から見た時に目から鼻が出ているような方をお見かけしますがその方の場合、
鼻先だけ高さを出してしまうといわゆるピノキオのように不自然な鼻になってしまいます。
その為、しっかりと鼻根部から高さを出してあげることで
鼻先の高さを出す際も自然なラインができ、不自然にはならないのです。
こちらに適した治療は、プロテーゼ、メッシュ、ヒアルロン酸になります。
半永久的に希望される場合はプロテーゼがおすすめです。
プロテーゼを入れたらバレるでしょう？と思われる方も多いですが
しっかり出すのはもちろんのこと、ナチュラルにも変化を出すことができるのも
プロテーゼの良いところなのです。
プロテーゼなんて怖いと思う方はお注射で
簡単に行うことができるヒアルロン酸がおすすめです。
こちらは半永久ではなく製剤によって持続期間が異なりますが、吸収していきます。
その為、気になったタイミングで注入が必要になるのです。
メッシュはプロテーゼとヒアルロン酸の間くらいと
思っていただければと思います。
2つ目の鼻柱が小鼻よりも下がっているというのは
両側の鼻の穴の真ん中に位置している柱のような部分が
外側の小鼻の広がりよりも下がっていることが理想とされています。
このことをACRバランスと言ったりします。
この鼻柱が引っ込んでいると横から見た際に口の突出感が目立ってしまったり、
人中が長く見えたりします。
鼻整形においてはあんまり重要視されていない部分かもしれないですが、
鼻の美しさを決める上では非常に重要であると言えます。
こちらに適した治療はCカール形成（猫手術）という方法になります。
軟骨などを使用し、鼻柱を下げてあげることが出来ます。
傷は内側の為、目立つことはありません。また、人中短縮とセットで行うことで中顔面が短く見え、
横から見た時のCカールもとても綺麗に作ることができる為、おすすめです。
3つ目の小鼻（鼻翼）の大きさというのは鼻の両方の膨らみの広がりのことです。
日本人は鼻翼軟骨が小さく、開いている方が多いです。
その結果、鼻先は丸くなりやすく鼻翼も横に広がりやすい団子鼻と言われることが多いのです。
鼻翼の大きさは目と目の間に収まるサイズが理想的とされています。
こちらに適した治療は鼻翼縮小、切らない小鼻縮小になります。
鼻翼縮小は鼻翼のキワを切開し、皮膚を切除、縮小していきます。
その為、外側に傷が出来る形になります。
切らない小鼻縮小は小鼻のキワ部分から針を使用し糸を挿入。
結んでいきます。傷口が針穴のみで切らない為、傷跡も目立ちません。
鼻翼縮小は皮膚の切除を行っておりますので大きく変化を出すことが出来ますが、
切らない小鼻縮小は糸で結んで寄せる形になりますので変化量としては限界があります。
また、お鼻のご状態によっては切らない小鼻縮小のみでは効果を出すことが難しいこともあります。
こちらの２つの治療をセットで行うことで相乗効果を出すことが出来ます。
切開した傷に対して糸で横に反発しあうのを抑えてあげる役目もあるので
切開した傷が比較的綺麗になるのでおすすめです。
通常時から鼻翼の大きさが気になる場合は前述の治療が適応ですが、
笑った際に鼻が広がるのが気になるという場合にはボトックスもおすすめです。
ボトックスは筋肉の力を弱めてくれますので広がりの改善に有効です。
しかし、ボトックスは永久的な治療ではない為、定期的に注入が必要になります。
このように忘れ鼻というのはただ単に小さくすれば良いということではなく、
それぞれの特徴を抑えていく必要があるのです。
へえ～と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
特徴を知るまではなんとなく小さくなれば忘れ鼻というのかな…くらいに思っていました。
こんなにも奥が深いとは思いもしませんでした。
忘れ鼻の特徴について、お鼻を整形する上で参考にしてみていただければと思います。
