クマ治療

コンタクトレンズユーザーのクマ治療

23|コンタクトレンズユーザーのクマ治療|気をつけるポイントと術後の注意点

コンタクトレンズを日常的に使用されている方にとって、目の下のクマ治療は「術後いつからコンタクトを再開できるか」が大きな懸念点となります。

特に、当院が黒クマ(影クマ)の根本治療として推奨している「経結膜脱膜脱脂術(切らないクマ取り)」は、コンタクトレンズが直接触れる目の裏側(結膜)からアプローチする手術です。そのため、術後の経過やコンタクト再開時期について、正確な知識を持っておくことが、安全に治療を成功させるための鍵となります。

本記事では、コンタクトレンズユーザーがクマ治療(特に脱脂術)を受ける際に気をつけるべきポイント、術後の正確な注意点、そして日常生活への復帰目安について、専門医の視点から詳しく解説します。

1. 目の下の脱脂術とコンタクトレンズの関係

目の下のクマ治療は、主に「切らない目の下のたるみ取り(経結膜脱脂術)」が主流です。この手術方法が、なぜコンタクトレンズユーザーにとって特別な注意を必要とするのかを理解しましょう。

1-1. 経結膜脱脂術の切開部位

経結膜脱脂術は、下まぶたの裏側にある結膜(けつまく)を数ミリ程度切開し、そこからクマの原因である眼窩脂肪を取り除く手術です。

  • 結膜とは: 結膜は、まぶたの裏側から白目の表面を覆っている粘膜です。
  • コンタクトレンズの接触: コンタクトレンズは、この結膜の上に乗る形で装着されます。

つまり、手術の傷口が、コンタクトレンズが常に接触し、摩擦が生じる可能性がある部位に位置するため、術後のケアが非常に重要となります。

1-2. リスクとなる二つの要素

  1. 感染症のリスク: 術後の切開部位(粘膜の傷)に、コンタクトレンズやそのケース、指などから細菌が侵入すると、結膜炎などの感染症を引き起こすリスクがあります。
  2. 物理的な刺激(摩擦): 装着や着脱の際、コンタクトレンズが切開した結膜の傷口に直接触れたり、こすれたりすることで、傷の治りを遅らせたり、炎症を悪化させたりする可能性がありますが、清潔に操作していただければ基本的に問題ありません。

2. 術前・術中の注意点

手術を受ける前から、コンタクトレンズの使用に関していくつかの準備と注意が必要です。

  • 術前のメガネ準備: 術後、コンタクトレンズは数日使用できなくなるため、必ず度数の合ったメガネを事前に準備しておいてください。
  • 術中の対応: 手術中は、当然ながらコンタクトレンズを外していただきます。ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズにかかわらず、必ず外せるよう準備をお願いします。
  • 医師への申告: ハードコンタクトレンズ(HCL)は、ソフトコンタクトレンズ(SCL)よりも結膜への刺激が強いため、普段の使用歴がある場合は、カウンセリング時に必ず医師に申告してください。

3. 術後の最重要事項:コンタクトレンズ再開の目安

経結膜脱脂術後のコンタクトレンズ再開時期は、感染症予防と傷の治癒の観点から厳格に守る必要があります。

項目 再開時期(目安) 理由と注意点
コンタクトレンズ 術後2・3日 結膜を切開しているため、感染症予防と傷口の保護が最優先です。術後1週間程度は、傷口が完全に塞がるまで使用を控え、メガネで過ごしてください。
メイク(目元含む) 術後当日から 皮膚を切開していないため、メイクは基本的に当日から可能です。 また洗顔は翌日から行っていただけます。

注意点:

  • 異物感について: 術後数日間は、結膜の腫れや傷口による「目がゴロゴロする」といった異物感を感じることがあります。この異物感が残っている間は、コンタクトレンズの使用は避けてください。
  • 清潔の徹底: 再開する際は、コンタクトレンズやケース、保存液を清潔に保ち、装着・着脱時の手洗いも徹底してください。

4. その他の術後注意点とダウンタイムの経過

コンタクトレンズの再開時期に加え、一般的なダウンタイムの経過も理解し、計画的に治療を進めることが重要です。

時期 状態と症状 生活上の注意点
術後1~3日 腫れ・内出血のピーク(メイクで隠せることがほとんど)。痛みは鎮痛剤でコントロール可能。 徹底したアイシング(冷却)で腫れを抑える。当日は飲酒、激しい運動、長時間の入浴(シャワーは可能)など、血行を促進する行為は避けてください。
術後1週間 腫れの約70%が引く。 2・3日〜1週間は仕事復帰が可能になる時期です。
術後2週間 腫れはほぼ完全に引く。内出血が残っている場合もメイクで容易にカバーできる。 普段通りの生活に戻れます。
術後1ヶ月 完成形。

術後の摩擦厳禁:

結膜の傷を治すため、術後しばらくは目元をこすったり、強く押さえたりする行為は厳禁です。洗顔時や目薬をさす際も、優しく触れるように心がけてください。摩擦は傷の治りを遅らせるだけでなく、色素沈着(茶クマ)の原因となることもあります。

5. まとめ:安全性を最優先した治療戦略

コンタクトレンズユーザーにとって、経結膜脱脂術は術後のケアが非常に重要となります。特に術後1週間はコンタクトレンズの使用を避け、メガネで過ごすというルールを厳守することで、感染症や合併症のリスクを最小限に抑えられます。

当院が推奨する「経結膜脱脂+ヒアルロン酸注入」は、

  1. 脱脂で黒クマの根本原因(脂肪の突出)を解消し、
  2. ヒアルロン酸で脱脂後の凹みや影を安全かつ柔軟に微調整する

という、「安全性」「修正の容易さ」「自然な仕上がり」を両立させた治療戦略です。

ダウンタイムや術後の注意点についてご不安な点があれば、些細なことでも構いませんので、無料カウンセリングにて医師に直接ご相談ください。患者様一人ひとりのライフスタイルに合わせた、最適な治療計画をご提案いたします。

監修医師情報

磯村亮輔院長

項目 内容
監修医師 磯村 亮輔(いそむら りょうすけ)
所属 YBC横浜美容外科 総院長
専門分野 目の下のクマ・たるみ治療(経結膜脱脂術、ヒアルロン酸注入)、複合的クマ治療、他院修正術、二重整形、鼻整形、輪郭整形
医師からのメッセージ 目の下のクマは、単なる疲労ではなく、眼窩脂肪の突出による構造的な変化が原因であることがほとんどです。当院では、脂肪除去による根本治療と、ヒアルロン酸によるミリ単位での凹凸調整を組み合わせた「脱脂+ヒアルロン酸」を黄金ルートと位置づけています。これは、修正の容易さ仕上がりの確実性を最優先し、患者様に最も安全で自然な結果を提供するための戦略です。本記事を通じて、クマ治療への理解を深め、最適な選択をするためのお役に立てれば幸いです。

記事の信頼性・専門性について

  • 情報源: 本記事は、美容外科における最新の知見、解剖学的根拠、および多数の臨床経験に基づき作成されています。

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